種類
有形文化財(町指定文化財50)
平成7(1995)年9月29日
浄光寺
像高161.0センチ、肩張 30センチ
檜材、寄木造、玉眼嵌入、現状古色仕上げです。
様式的には頭・体部共に奥行きがあって重量感があり、肉髻部低く地髪部が左右に張ったところなどが鎌倉期の特徴をそなえています。また、衣文の先端部に渦文があるなど古い特徴も認められます。
制作年代については鎌倉時代後半の作であると考えられます。
元禄元年(1688年)・文政五年(1822年)と平成六年(平成6(1994)年)の三度修理が行なわれています。江戸時代の修理の際に仏像の中に入れられた文書によると、近隣の村から多数の人々が米や金をこの薬師様のために寄進・結縁している事が分かります。恐らく周辺地域の人々の厚い信仰を集めていたのでしょう。