国は、急速な高年齢化や人口減少を背景として、平成25(2013)年12月に「交通政策基本法」を施行し、住民の移動の確保に関して、国や地方公共団体、交通事業者などの役割を明らかにしました。また、平成26(2014)年11月には、「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律の一部を改正する法律」が施行され、地方公共団体が中心となり、まちづくりや観光振興等の地域戦略と連携しながら、地域における主体的な取り組み及び創意工夫により持続可能な地域公共交通網を形成し、個性豊かで活力に満ちた地域社会の実現を推進することとされました。
上三川町では第7次総合計画前期基本計画及び上三川町都市計画マスタープランにおいて、機能的な道路網の形成や便利な公共交通機関の充実により、誰もが容易に移動できる環境を整え、本町の魅力や暮らしやすさをさらに高める環境づくりを推進する方針を定めました。これらの状況を踏まえ、町は期待される役割を発揮する地域公共交通の実現を目指し、利便性と効率性の向上による持続可能な地域公共交通網の再構築に取り組むことを目的として、「上三川町地域公共交通網形成計画」を策定しました。
さらに、令和2(2020)年11月に施行された「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律等の一部を改正する法律」により「地域公共交通計画」の策定が努力義務化されたことに伴い、「上三川町地域公共交通網形成計画」の令和3(2021)年度中間評価及び必要な見直しを経て、令和4(2022)年6月に「上三川町地域公共交通計画」と改訂しました。