※掲載している折り紙の折り方は、伝承の折り紙として一般的なもの、または作者確認の取れているものとしていますが、万が一作者の明らかなものがありましたら運営者までお知らせください。
「ORIGAMI」という言葉は、世界共通語です!
この日本の折り紙を芸術の域まで高めたのが、栃木県上三川町出身の吉澤章氏です。
折り方を伝えるために、やまおり線・たにおり線も広めました。
ORIGAMIの父 吉澤章
吉澤章氏は栃木県・上三川町出身の創作折り紙作家です。
4歳の頃、近所のお姉さんが折ってくれた「舟」に感動し、折り紙をつくりはじめました。
日本ではじめての創作折り紙作家として、世界中に折り紙を広め、”ORIGAMI”を世界共通の言葉にまでしました。日本伝統の遊びだった紙折り紙を芸術の域まで高めたのです。
あたたみのあるやわらかな作風で、みんなが折り紙を折れるよう、生涯をかけてさまざまな折り紙作品をつくりだしました。
昭和58(1983)年 72歳勲五等雙光旭日章を受勲
昭和59(1984)年 73歳フランス・パリのエスパス・ピエール・カルダンで「日本の折り紙展」を開催
昭和62(1987)年 76歳中国・杭州市で作品展示および創作折り紙について講演会を開催
明治44(1911)年 | 3月14日に上三川町で生まれる。 | |
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大正4(1915)年 | 4歳 |
母親が入院中の4歳の時、近所のお姉さんが折り紙で舟を折ってくれる。 これが初めて折り紙に触れた体験となる。 |
大正13(1924)年 | 13歳 | 奉公のために上京する。 |
昭和13(1938)年 | 27歳 | 鉄工所に働きながら、このころより、本格的な折り紙研究をはじめる。 |
昭和29(1954)年 | 43歳 |
初の著書である「折り紙芸術」を刊行。また国際折り紙研究会を創設 このころから、ガーション・レグマン氏との文通が始まる。 |
昭和30(1955)年 | 44歳 |
G.レグマンの要請で海外で初めての個展がアムステルダム市立美術館で開催される。 画期的な美術造形として世界から注目を集める。 |
昭和34(1959)年 | 48歳 |
アメリカのリリアン・オッペンハイマー氏が訪日。折り紙展覧会を要請。 ニューヨーク市クーパーユニオン美術館においてオランダへ出品した作品に新作も加えて展示。 |
昭和38(1963)年 | 52歳 | 「たのしいおりがみ」を刊行、毎日出版文化賞。 |
昭和39(1964)年 | 53歳 | 長年探し求めていた折り紙の古書「何哉等草」の原本を朝日新聞大阪本社調査部で発見。 |
昭和41(1966)年 | 55歳 |
この年2月から3月まで外務省から折り紙講師として豪州、帰路インドネシアに立ち寄る。 これ以降世界各地で作品展、講演を行って折り紙の普及に努めた。 |
昭和46(1971)年 | 60歳 | モービル児童文化賞(現:JXTG児童文化賞)を受賞。 |
昭和47(1972)年 | 61歳 |
国際交流基金の要請により、また各所からの招聘もあり、ヨーロッパ各国に派遣される。 その後、世界数十か国を訪問し、作品展や講演、ワークショップを行う。 |
昭和58(1983)年 | 72歳 | 勲五等双光旭日章を受章 |
昭和59(1984)年 | 73歳 | パリのエスパス・カルダンで朝日新聞社主催「日本の折り紙展」。また同展が松屋銀座で開催される。 |
昭和61(1986)年 | 75歳 | 折り紙とその背景となる日本文化の紹介に尽くしたことによる外務大臣賞を受賞。 |
平成4(1992)年 | 81歳 | セビリア万国博覧会において、吉澤章の作品「日本の四季」が展示される。 |
平成11(1999)年 | 88歳 | 米寿記念「吉澤章創作折り紙」展(朝日新聞社主催)を東京銀座、札幌、京都、埼玉川越で開催。 |
平成15(2003)年 | 92歳 | 出身地の栃木県上三川町にて「創作折り紙展」を開催(9~11月)。 |
平成17(2005)年 | 94歳 | 94歳の誕生日(3月14日)に肺炎のため、東京都板橋区の病院で逝去。 |
平成22(2010)年 | 出身地である栃木県上三川町へ、吉澤章作品百余点を寄贈。同町文化祭にて展示公開 | |
平成23(2011)年 | 栃木県上三川町・コミュニティーセンターにて、生誕百年記念として寄贈作品を展示 | |
平成24(2012)年 | 3月14日、吉澤章の生誕101年を記念して、Googleのホームページのロゴが「折り紙」バージョンとなる | |
現在 | 栃木県上三川町、佐野美術館(静岡県三島市)、紙の博物館(東京都北区)、国際折り紙研究会が作品を所蔵 栃木県・上三川町に世界初の常設展示スペースが完成 |
栃木県・上三川いきいきプラザの隣「ORIGAMIプラザ」内に、
吉澤章氏の作品を常設展示する「吉澤章記念室」が完成しました。
2020年より、国際おりがみ研究会から寄贈された吉澤章氏の作品が展示されています。
ORIGAMIプラザ内にはフリーで折り紙を楽しめるスペースもあります。
湿度・温度管理が非常に難しく、展示が難しいおりがみ作品を実際に鑑賞することができます。
おりがみ作品に親しめるほか、折り紙のワークショップも行われる予定です。
上三川町は世界的な創作折り紙作家で「現代折り紙の父」と評され、日本の折り紙を「ORIGAMI」として世界に広めた吉澤章氏の出身地です。
吉澤氏は、生前折り紙の原点は、幼き日々を過ごした故郷上三川にあったと語っています。
ORIGAMIは、国籍・年齢・性別・障がいの有無などを問わず、誰もが親しみ楽しむことができます。そんなORIGAMIを通して、町ではSDGsの基本理念でもある『誰一人取り残さない』まちづくりを目指しており、そのようなまちづくりを日本から世界に向けて発信していきたいと考えています。
上三川町では、生涯学習・子育て支援複合施設の整備やORIGAMIのまちづくりなどの事業を通して、
地方創生を推進する上三川町まち・ひと・しごと創生推進事業が国の認定を受けました。
ふるさと納税 特設サイトにて、上三川町の返礼品やご寄付の使い道のご案内をしています。